オフショアは失敗しやすい?防止策を紹介

「日本語が通じなくて全然コミュニケーションがうまくいかない…!」
「レスポンスが遅くて開発が進まない…!」
「納品物が期待通りじゃない…!」

こんなオフショア開発の失敗を防ぐための防止策を紹介します。

コンテンツ

オフショア開発の失敗例

オフショア開発は、国外の開発企業と協力してITプロジェクトを進める手法です。コスト削減や専門技術の活用、効率的なリソース管理など多くの利点がありますが、一方で様々なリスクも伴います。主な失敗例を以下に列挙し、円滑な開発を進めるための対策を検討していきましょう。

要件定義の不備

日本側とオフショア開発企業との間で、要件定義が十分に共有されず、結果として開発物が期待通りでないケースがあります。

コミュニケーションギャップ

言語や文化の違いから、お互いの意図が十分に理解できず、開発がスムーズに進まない事例が発生します。

タスク管理の不備

タスク管理が適切に行われず、プロジェクトの進捗が遅れたり、重要なタスクが漏れることがあります。

クオリティの低下

技術力の不足や品質管理の不備により、納品物の品質が期待通りでない場合があります。

セキュリティ問題

情報保護が不十分であったり、システムのセキュリティ対策が脆弱であることが原因で、情報漏洩や不正アクセスが発生するケースがあります。

契約内容の不一致

契約内容が明確でないため、双方の期待が合わず、納期やコスト面でトラブルが発生することがあります。

人員の流動性

オフショア開発企業のスタッフが頻繁に入れ替わり、プロジェクトの進捗や品質に影響が出ることがあります。

「事前の綿密なヒアリング」と「海外チームへの正確な情報共有」が決め手

オフショア開発の成功の鍵は、事前の綿密なヒアリングと海外チームへの正確な情報共有にあります。以下のポイントが重要です。

日本側のオフショアコンサルタントによる訪問

弊社JVBでは、日本側のオフショアコンサルタントがお客様を訪問し、ご要望を細かく把握します。弊社の場合は日本人の営業も同行するため、「日本語が通じているのか不安…」といった心配はございません。

日本側コンサルタントからブリッジSEへの正確な情報共有

日本側コンサルタントと日本人営業がお客様のヒアリングで得た情報を、ベトナム側のブリッジSEに正確に共有することで、ベトナム側の開発チームがお客様の要望を正確に理解するようにします。

報連相の徹底

開発スタート後は、ブリッジSEやPMがお客様と密に報連相をしながら、「高品質」な開発を実現します。

必要に応じて日本人PMを参画させる

JVBの場合は、日本人PMを含めた安価な開発体制をご提供可能です。特にオフショア開発が初めてのお客様は不安な点も多いと思われますので、最初の数ヶ月は日本人PMが入りお客様をしっかりサポートして、プロジェクトに慣れてきたら日本人PMを外すということも可能です。

JVBでは、このようなアプローチを通じて、お客様のニーズに応えた高品質な開発を可能にしています。

言語や文化の違いを乗り越えるコミュニケーション術

オフショア開発では、言語や文化の違いがコミュニケーションの障壁となることがあります。ベトナムと日本では、言語だけでなく、ビジネス習慣やコミュニケーションスタイルにも違いがあります。円滑なコミュニケーションを実現するためには以下のような方法が有効です。

文化理解

ベトナムの文化や慣習を理解し、現地スタッフの考え方や感覚を尊重することで、相互理解を深めることができます。また、現地の祝祭日や習慣に配慮し、スケジュール調整やコミュニケーション方法に柔軟に対応することが求められます。

定期的なミーティング

毎日あるいは週次や月次の定期的なミーティングを設定し、プロジェクトの進捗状況や課題、相互のフィードバックを共有することで、チーム間の認識のズレを防ぎます。

コミュニケーションツールの活用

オンラインミーティングツールやチャットアプリを活用して、リアルタイムでの情報共有やコミュニケーションを円滑に行いましょう。また、ドキュメント共有ツールを用いて、要件定義や仕様書などの情報を整理・共有することも効果的です。

ベトナムのオフショア開発企業を選ぶポイント

ベトナムは近年、IT人材の豊富さや技術力の向上、コスト競争力からオフショア開発先として非常に注目を集めています。オフショア開発成功の鍵は、適切なパートナー企業を見つけることです。以下のポイントを押さえて、最適なパートナー企業を選びましょう。

技術力と実績

開発企業の技術力や過去の実績を確認し、自社のニーズに適した企業を選びましょう。また、開発言語やフレームワークに精通しているかどうかも重要なポイントです。

ブリッジSEの日本語能力

オフショア開発が成功するか失敗するかを大きく決めるのがブリッジSEの存在です。ブリッジSEはベトナム側のフロントに立ち、お客様が日々コミュニケーションを取る相手だからです。最低限、日本語能力試験のN2(N1が最上級)を保持しているブリッジSEが在籍しているオフショア開発会社を選びましょう。

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JVBでは、N1保有者が10名、N2保有者が11名在籍しています。こちらの写真はJVBのブリッジSEメンバーです。一番左のドさんはN2保持者で1年間日本で働いた経験があり、驚くほど日本語が流暢です。

開発手法

アジャイル開発やウォーターフォール開発など、開発手法によってプロジェクトの進め方が異なります。自社のプロジェクト管理スタイルに適した開発手法を採用している企業を選びましょう。

サポート体制

開発が完了した後も、適切なサポート体制が整っている企業を選ぶことが重要です。保守・運用やバグ修正などのサポートが充実しているかを確認しましょう。

要件定義と仕様書の重要性:明確なゴール設定でスムーズな開発を

オフショア開発では、要件定義と仕様書が重要な役割を果たします。明確なゴール設定を行うことで、スムーズな開発を実現しましょう。

プロジェクトの目的とゴールの明確化

要件定義では、開発すべきシステムや機能の目的を明確にし、具体的なゴールを設定します。これにより、開発チームが同じビジョンを共有し、効率的に作業が進められます。

認識のズレを防ぐ

要件定義と仕様書を作成することで、開発チームとクライアント間の認識のズレを防ぐことができます。これにより、後々の手戻りや修正が減り、開発期間の短縮が可能になります。

期間とコストの見積もりの精度向上

要件定義と仕様書に基づく見積もりが可能になり、期間やコストの管理が容易になります。これにより、予算オーバーや期間延長のリスクを抑えることができます。

品質の確保

要件定義と仕様書を作成し、開発プロセスに沿って進めることで、品質が確保されたシステムが完成します。また、仕様書をテストケースやドキュメント作成の基礎とすることで、品質管理が効率化されます。

要件定義と仕様書の作成は、オフショア開発において成功への道筋を示す重要なステップです。明確なゴール設定を行い、円滑なコミュニケーションを確保することで、高品質な開発を実現しましょう。

時差を活用した効率的なタスク管理と連携

ベトナムとのオフショア開発では、2時間の時差を上手に活用することで、効率的なタスク管理と連携が可能です。以下の方法で時差を活用しましょう。

時差を利用したミーティング

日本側で朝9〜10時にミーティングを行い、その結果を昼11時頃にベトナム側の始業時の朝9時に伝えることで、その日のタスクや課題にすぐ取り組むことができます。

レビュー・フィードバックの効率化

日本側で作業が終わった成果物をベトナム側に送り、翌日の始業時にフィードバックを受け取ることで、効率的なレビュープロセスが実現できます。

プロジェクト管理の重要性:現地との連携強化

オフショア開発では現地とのプロジェクト管理を強化するが重要です。以下のポイントを実践し、連携を強化しましょう。

コミュニケーションツールの活用

オフショア開発のコミュニケーション方法

SlackやTeamsなどのコミュニケーションツールを活用し、リアルタイムで情報共有や意思疎通を図ります。定期的なミーティングやチャットで円滑なコミュニケーションを維持しましょう。

タスク管理ツールの導入

BacklogやJiraなどのタスク管理ツールを活用し、プロジェクトの進捗状況や課題を一元管理し、全体像を把握しやすくします。

目標設定と進捗管理

明確な目標設定を行い、達成状況を定期的に確認しましょう。進捗状況を可視化することで、現地との連携がスムーズになります。

人間関係の構築と現地の視察

遠隔地である現地とのコミュニケーションでは、人間関係の構築が大切です。オンラインでの親睦会やワークショップを開催し、チームビルディングを図りましょう。

長期的な関係を築きたい場合は、ぜひ現地(弊社の場合はベトナム)を視察しましょう!実際に働くメンバーと顔を合わせて会話をすることで信頼関係が強くなります。JVBではお客様の視察を歓迎しておます。

プロジェクト管理を強化し、現地との連携を密にすることで、オフショア開発の成功確率が高まります。適切なツールを活用し、チームとのコミュニケーションを大切にしましょう。

品質管理:適切なテストと監視を行う

オフショア開発において、品質管理は非常に重要です。適切なテストと監視を行うことで、高品質なシステムを構築しましょう。以下のポイントに注意して品質管理を実施しましょう。

パートナー企業にテスト専門チームがあると安心

テストチーム

JVBの場合は社内にテスト専門チームがございます。国際テスト資格のISTQBを持つスタッフもいるため、質の高いテストを実施できます。

テスト計画の策定

開発初期段階からテスト計画を策定し、全体の品質管理プロセスを明確化します。適切なテストケースと検証項目の洗い出しを行い、効果的なテストを実施します。

スマホに最適化されたシステムやスマートフォンアプリの場合は、実機による端末検証テストも必要です。検討先のオフショア開発会社がどれくらいテスト用の端末を所持しているのかは必ず確認した方が良いです。

定期的なレビューとフィードバック

開発チームと定期的にレビューを行い、品質を維持・向上させるためのアクションを実施しましょう。また、適切なタイミングでクライアントとのレビューを行い、期待通りの品質が確保されているかを確認します。

監視と対応

システム運用時には、監視ツールを活用してパフォーマンスやエラー状況を把握し、迅速な対応を行います。これにより、システムの安定性や信頼性を維持できます。

品質管理に取り組むことで、オフショア開発の成功確率が高まります。適切なテストと監視を行い、開発チームとの連携を強化し、高品質なシステムを構築しましょう。

自社のニーズに合う技術力の確保:ベトナム企業のスキルセットを評価する

ベトナムのオフショア開発企業と連携する際、自社のニーズに合った技術力を確保することが重要です。以下のポイントでベトナム企業のスキルセットを評価しましょう。

技術スキルの確認

自社が望む納品物を開発するために必要なプログラミングの知識や技術がベトナム企業にあるか確認します。技術スタックや開発言語、フレームワークの対応状況を把握しましょう。

オフショア開発企業JVBの技術スタック図

こちらはJVBの技術スタック図です。バックエンド・フロントエンド・インフラと様々なIT領域に対応できます。

開発実績のチェック

オフショア開発会社の過去の実績やポートフォリオを確認し、自社のニーズに合った開発力があるかを評価します。類似プロジェクトの経験があれば、スムーズな開発が期待できます。

チームの構成と人材

開発チームの構成や人材の質を確認し、技術力や経験豊富なメンバーが揃っているかを評価します。チームのスキルバランスも重要です。例えば、開発エンジニアはいても、テスターや運用保守までは不可能といったケースもあります。

継続的なスキルアップ

検討先のパートナー企業が技術のトレンドに追従し、継続的にスキルアップをしているか、例えば勉強会を定期的に開催しているかなどを確認します。レガシーで古い技術を使用していないかを確認することをオススメします。

お客様とのコミュニケーションは問題ないか

技術力だけでなく、お客様とのコミュニケーション能力も重要です。円滑なコミュニケーションができる企業は、要件や期待を正確に把握し、適切な開発ができます。

自社のニーズに合った技術力を持つベトナムのオフショア開発企業と連携することで、期待通りの成果物が得られる確率が高まります。技術力を重視し、自社に適したパートナーを見つけましょう。

契約と納期管理:明確な契約と期限設定

オフショア開発において、契約と納期管理はプロジェクトの成功に大きく影響します。明確な契約と期限設定を行うことで、円滑なプロジェクト進行と予期せぬトラブルを防ぐことができます。以下のポイントに注意しましょう。

契約内容の明確化

契約書には、開発範囲、品質基準、納期、費用、権利義務など、双方の取り決め事項を明確に記載します。曖昧な表現を避け、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

納期の設定

リアルなスケジュールを組み、納期を設定しましょう。過度な期待や無理なスケジュールは、品質低下や遅延の原因となります。

進捗管理の徹底

定期的に進捗状況を確認し、納期遅延のリスクを早期に察知します。必要に応じて、スケジュールの調整やリソースの追加を行いましょう。

変更管理プロセスの設定

開発中に要件変更が生じることがあります。変更管理プロセスを設定し、変更内容と影響範囲を評価し、適切な対応を行いましょう。

契約の見直しと更新

プロジェクトの途中で新たな課題が発生した場合、契約内容を見直し、必要に応じて更新しましょう。柔軟な対応が、円滑なプロジェクト進行につながります。

契約と納期管理を適切に行うことで、オフショア開発の成功確率が高まります。明確な契約と期限設定を実施し、開発パートナーとの信頼関係を築きましょう。

セキュリティ対策:情報保護のためのポイント

オフショア開発では、セキュリティ対策が重要です。情報漏洩や不正アクセスを防ぐために、以下のポイントに注意してセキュリティ対策を実施しましょう。

ISO27001を認証取得している企業を選ぶ

ISO27001(情報セキュリティ)を取得している企業は情報セキュリティに対する意識が高く、比較的安心と言えます。

JVBもISO27001は取得済みです。お客様の大切なデータを守るため、厳格なセキュリティ対策を実施しています。情報管理の明確なルールと、アクセス権限の徹底管理、強固な物理的・デジタルセキュリティ、PC環境の厳重管理など、徹底した対策でお客様の情報を保護します。

物理的セキュリティの確保

オフショア開発JVBのセキュリティ対策

JVBの場合は、25階のオフィスに上がるには専用のエレベーターカードが必要です。誰もが自由にエレベーターでオフィスに入ることはできません。また、オフィスに入る際は必ず指紋認証を必要としており、許可の無い者がオフィス内に入れないようになっております。

NDA(秘密保持契約)の締結

開発パートナーとNDAを締結し、情報の取り扱いに関するルールを明確にします。これにより、情報漏洩のリスクを軽減できます。

セキュリティ対策は、オフショア開発の安全性を確保するために欠かせません。上記のポイントに注意して、情報保護を徹底し、安心して開発プロジェクトに取り組みましょう。

オフショア開発の効果的な導入:ラボ型開発

オフショア開発において、効果的な導入方法の一つとして「ラボ型開発」があります。ラボ型開発は、月ごとに開発チームを提供する契約形態で、以下のようなメリットがあります。

柔軟な人員調整

ラボ型開発では、状況に応じて月ごとに人員の増減ができるため、無駄のない効率的な開発が可能です。

短期間でのお試しが可能(JVBのケース)

弊社JVBでは、お試しで1ヶ月からラボ型開発が可能です。お客様にとって本当にオフショア開発が必要かどうか、JVBは相性が良いかどうかなどをしっかり確認した上でプロジェクトを本格的に開始できます。リスクを抑えた形でオフショア開発の効果を試すことができます。

コスト削減

人員の調整が容易であるため、必要な期間だけ開発チームを確保することができ、コスト削減につながります。

迅速なプロジェクト開始

JVBのケースでは、開発チームのご用意は1ヶ月あれば十分ですが、最短で2週間から可能です。急ぎの場合でもすぐにプロジェクトを開始できます。ラボ型開発を効果的に導入し、オフショア開発の成功につなげましょう。

オフショア開発の成功に向けた様々なポイントを紹介しました。綿密なヒアリングや情報共有の重要性、言語や文化の違いを乗り越えるコミュニケーション術、適切なベトナムのオフショア開発企業の選び方、効率的なタスク管理、品質管理やセキュリティ対策など、オフショア開発を成功させるには、さまざまな視点からの検討が重要です。失敗を避け、効果的なオフショア開発を実現しましょう!

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